仕事内容は?がんセンターで働く看護師について

がんセンターで働く看護師には、主に6つの仕事があります。

まず1つめは、「化学療法看護」です。看護師は、抗がん剤の血管外漏出が起きていないかを確認したり、漏出が起きた場合には素早く適切に処置を行うこと以外に、医師や薬剤師と連携して対処することによって、副作用の緩和に努めます。

2つめの仕事は、「放射線療法看護」です。放射線を照射した部分に皮膚炎が起きたり、全身にさまざまな副作用が出ることがあります。これらを早期に見つけて、症状を緩和させるための対処をしたり、治療法についての説明なども行います。

3つめは、「がん性疼痛緩和」です。がんによる激しい痛みを薬で緩和するために、どのくらいの痛みなのかをアセスメントしたり、マッサージなどで緩和を測ったりする他、患者の話を聞いて不安な気持ちを少しでも軽くできるように努めます。

4つめは「緩和ケア」という仕事です。がん患者が抱える、体や心などに抱えるさまざまな痛みを緩和できるように、ケアを行うというものです。身体的な痛みには薬剤を使用したり、不安の緩和のために必要な情報を提供したりします。

5つめの仕事は、「手術室看護」です。器械や器具の準備、手術を行う医師のサポートを行います。また、手術前に必要な処置を行ったり、患者の不安を少しでも取り除けるようケアを行ったりし、手術後には異常が無いかを常に管理し、感染や合併症の予防に努めるのも大切な仕事です。

6つめは、「家族看護」です。患者だけではなく、その家族へのケアも看護師の仕事の1つとなります。必要な情報の提供やソーシャルワーカーの仲介などを行い、悲しみや不安を取り除けるようサポートします。

◆関連リンク:)))看護師の【がんセンターという選択肢】